幻氷とは?

幻氷(げんぴょう)は、オホーツク海の「海明け」を告げる春の風物詩です。ここでは幻氷と、幻氷と誤解されやすい別の蜃気楼現象について解説します。

※これら以外の条件でも流氷の上位蜃気楼が見られることがあり、下記3つに分類できない場合もある

幻氷

  • 流氷が去っていく春先を中心に発生
  • 「白いビル」や「厚い流氷帯」、「二重の流氷帯」、「氷の壁」、「白い大陸」のように見え(見え方は多様)、大きく迫力がある
  • 帯状に見える像の上端が真っすぐに揃っている場合が多い
  • 南から暖かい風が吹くことで起きる上位蜃気楼(条件が整った時のみ、まれに見られる)
  • しばらく見ていると、虚像の形が変化する場合が多い
  • 「おばけ氷」とも呼ばれる
斜里沖(北方向)に現れた幻氷 2013年4月2日12時08分(5.7℃) 以久科原生花園より
知床半島方向に現れた幻氷 2013年4月2日12時12分(5.7℃) 以久科原生花園より
斜里沖に現れ、長時間継続した幻氷 2014年4月29日14時24分(14.8℃) 斜里町前浜より
流氷の上位蜃気楼 見え方の模式図(例1)
流氷の上位蜃気楼 見え方の模式図(例2)

他の幻氷の写真→「幻氷」を観測しました(2014)

流氷の下位蜃気楼

  • 春先以外にも発生
  • 流氷が「宙に浮いているよう」にみえる
  • 像の上端がでこぼこしている
  • しばらく見ていても、虚像の形が変化しない
  • 見た目の規模が小さいため双眼鏡なしでは判別できないことが多い
  • 海上を冷たい風が吹くことで起きる下位蜃気楼(海面が見えていれば頻繁に見られる)
水平線上の流氷が空を飛んでいるように見える。流氷の下位蜃気楼。 斜里(-13.8℃) 2014年3月12日7時31分 斜里町港西町より
流氷の下位蜃気楼とおーろら号。 2013年2月18日11時33分(-4.8℃) 網走市北浜より
流氷の下位蜃気楼 見え方の模式図

真冬の流氷の上位蜃気楼

  • 流氷が沖合まで密に接岸した厳冬期に発生(朝が多い)
  • 流氷原と空のさかい目に、白い帯状やバーコード状の縦縞のように見える(見え方は多様)
  • 流氷原が放射冷却などで強く冷え込むことで起きる
水平線上に半透明状に白い帯が広がり、先端はワニの口状に尖っている。2014年2月24日7時43分(-14.6℃) 斜里町以久科より

※写真中の気温はすべて直近のアメダス10分間値

参考文献

最新の観測情報

calendar/genpyo.txt · 最終更新: 2015/08/29 15:39 by sato
CC Attribution 3.0 Unported
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